台風は、地震とちがって「来るのが事前にわかる」災害です。つまり、備える時間がある。だからこそ、準備しているかどうかで被害が大きく変わります。
消防士の夫に「現場でどんな後悔を聞くか」を聞きながら、建築士の私(のん)が、家庭でやるべき備えと、避難の判断のしかたをまとめました。台風シーズンの前に、家族で読んでおいてください。
⚠️ この記事は一般的な備えの紹介です。実際の避難は、お住まいの自治体の避難情報・気象庁の最新情報に従ってください。
1. 台風が近づく前にやること(数日前〜前日)
家の外まわり
- ベランダ・庭の「飛びそうな物」を家の中へ(植木鉢・物干し竿・自転車・ゴミ箱など)
- 側溝・排水溝・雨どいの落ち葉やゴミを取り除く(詰まると浸水の原因に)
- 雨戸・シャッターがあれば閉める
- 窓は、雨戸が無ければカーテンを閉めておく(割れたときのガラス飛散を抑える)
家の中の備え
- 飲み水・食料を最低3日分(できれば1週間)
- 停電に備えて、モバイルバッテリー・ポータブル電源を満充電に
- 懐中電灯よりヘッドライト(両手が空く)
- 携帯トイレ(断水・停電に備えて)
- 防災ラジオ(停電・通信障害時の情報源)
- お風呂に水をためておく(断水時のトイレ用水に)
- スマホを満充電に
【PSE認証のあるモバイルバッテリーです🔋】
【ヘッドライトがあれば両手がきます✨】
【簡易トイレがあれば最悪大丈夫👌】
【万能なラジオですよ🎵】
💡 「養生テープを窓に米印で貼る」とよく言われますが、割れを防ぐ効果は限定的です。ただ、割れたときの飛散を抑える効果はあるので、雨戸が無い窓には有効。いちばん確実なのは雨戸・シャッター・飛散防止フィルムです。
【シャッターがない窓には貼っておきましょう‼️】
2. 今年から変わった!「特別警報を待ってはいけない」
これまで「特別警報が出たら逃げる」と思っていた方、その考えは見直しが必要です。
2026年に防災気象情報が見直され、「特別警報を待たずに、早めに避難する」という考え方が、これまで以上にはっきり打ち出されました。
理由はシンプルです。
- 特別警報は「数十年に一度の、すでに重大な災害が迫っている/起きている」レベル(警戒レベル5に相当)
- つまり、特別警報が出た時点では、もう安全に避難できないことが多い
だから新しい考え方は、「特別警報を待つ」のではなく、その前の段階=警戒レベル3〜4で動くことです。
3. 避難情報「警戒レベル」5段階
ニュースで聞く「警戒レベル」。これを知っておくと、避難のタイミングを迷いません。

覚えておく一番のポイント:
- 避難は「レベル4(避難指示)」までに完了。特別警報(レベル5相当)は待たない
- 小さな子どもがいる家庭は「レベル3」で動き始めるのが安全
4. 避難のタイミング(夫の現場メモ)
夫がいちばん強く言っていたのは、「明るいうち・風雨が強まる前に動く」こと。
- 暗くなってからの避難は、足元が見えず非常に危険
- 「まだ大丈夫」と思っているときが、いちばん動きやすいタイミング
- 風が強くなってからでは、外に出ること自体が危険になる
そして、絶対にやってはいけないこと:
- 川や用水路、側溝の様子を見に行かない(毎年これで命を落とす人がいます)
- 増水した道路を歩かない・車で渡らない(水深が分からず、流される)
5. 建築士の視点:家を守るための備え
住まいを見る仕事の目線で、台風に強い家にするポイントです。
窓・雨戸
- いちばん割れやすいのは窓ガラス。雨戸・シャッターがあれば必ず閉める
- 無ければ、飛散防止フィルムを普段から貼っておくと安心
- カーテンを閉めておくだけでも、割れたガラスの飛び散りを減らせる
【シャッターがない窓には前もって✋】
浸水・排水
- 側溝・雨どい・排水口の詰まりを取っておく
- 浸水のおそれがある地域は、土のう・止水板を用意
- 1階の家電やコンセントまわりは、浸水に備えて高い場所へ
【土を入れない次世代土のう☝️】
屋根・外まわり
- アンテナ・カーポート・物置のぐらつきは、シーズン前に点検
- ベランダの排水口が詰まると、ベランダが“プール”になって室内に浸水することも
6. 台風前チェックリスト
- ☐ ベランダ・庭の飛びそうな物を片付けた
- ☐ 側溝・排水口・雨どいの詰まりを取った
- ☐ 水・食料を最低3日分用意した
- ☐ モバイルバッテリー・ポータブル電源を満充電にした
- ☐ ヘッドライト・防災ラジオ・携帯トイレを用意した
- ☐ お風呂に水をためた
- ☐ ハザードマップで自宅のリスクと避難経路を確認した
- ☐ 避難のタイミング(レベル3〜4)を家族で共有した
- ☐ 車のガゾリンを満タンに
まとめ
- 台風は「備える時間がある」災害。準備で被害は大きく変わる
- 2026年からは「特別警報を待たない」。避難は警戒レベル4までに完了
- 小さな子がいれば「レベル3」で動く/明るいうちに避難
- 川や側溝を見に行かない
- 家は「窓・排水・外まわり」を事前に点検
家族みんなが無事に台風をやり過ごせるように、シーズン前の今こそ、ひとつずつ備えておきましょう。
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